魅力ある盛岡の街づくりをテーマに活動を行う市民団体「盛岡おもてなしプラザ」(盛岡市中の橋通1、TEL 019-601-2468)は10月27日と28日、「『どんど晴れ』の舞台・盛岡まずらツアー」を開催する。「まずら」は盛岡弁で「まるごと」や「全体」の意。2日間で盛岡の歴史遺産を専門家の解説付きで探訪しながら「盛岡三大麺」も食べ歩く。
同企画は、盛岡市が推進する盛岡ブランドのほか、地域の魅力ある情報を発信する7つのNPO団体(盛岡まち並み塾、文化地層研究会、feel Do!いわて、盛岡自転車会議など)で構成する同協議会が、川と街、食と文化をたどるツアーとして行うもの。盛岡おもてなしプラザは、盛岡を全国にPRする目的でさまざまな専門分野の人間が集結し、今年4月に設立された。
また、同企画は今年度、文化庁の「NPOによる文化財建造物活用モデル事業」採択事業にも選定されており、ツアー行程に盛岡市内に残る文化財建造物の見学を含め、街中で鮭の遡上が見られる中津川界隈や、風情のある佇まいが点在する紺屋町などを散策し、盛岡の歴史文化をたどるという創造性や実現性に優れている点が高く評価された。
ツアーコースは、27日=岩手県公会堂や「岩手銀行中ノ橋支店(国重要指定文化財)」「もりおか啄木・賢治青春館(旧第九十銀行本店本館)」を見学するほか、「どんど晴れ」ロケ地や中津川界隈散策などを散策。食事は昼食にじゃじゃ麺、夕食はわんこそば、28日=盛岡市中央公民館郷土資料展示室や旧中村家住宅(国指定重要文化財)、南部家別邸庭園を見学し、紺屋町や鉈屋町界隈を散策。移動はバスと徒歩でゆっくりとより深く盛岡を楽しむことができるよう構成されている。
同運営協議会・事務局次長の寺井良夫さんは「このような形で行うツアーは今回が初めて。専門家の解説付きで、街中にある歴史ある建造物の普段は見ることができない屋根裏なども特別に入ることができるので、観光客や盛岡に住んでいる人にもゆっくり盛岡を楽しんでほしい」と話している。
参加費は2日間で6,500円(宿泊費は別途)。定員は15人。11月9日・10日にも同様のツアーを行う。