紅葉シーズン到来間近の雫石町でジェラートの製造・販売を手がける「手づくりアイスクリーム牧舎・松ぼっくり」(雫石町長山、TEL 019-691-5030)は、秋の味覚をふんだんに使ったジェラートを期間限定で販売している。
今年で開店6年目を迎える同店は、町内で酪農業を営む松原久美さん夫妻が自家産の生乳をアイスクリームに加工・販売する直営店。毎朝絞りたての生乳を使った質の高いミルクアイスをベースに、地元で収穫された旬の食材を使った多彩なメニューが評判を呼び、休日には町内外からの来店者で行列ができるほどの人気ぶり。
高い集客力は、周辺のペンションや温泉などにも波及し、地域活性化にも貢献していると、昨年、全国優良畜産経営管理技術発表会(中央畜産会主催)で農林水産省生産局長賞(優秀賞)を受賞した。同賞は、畜産経営の優秀な実績や特色ある取り組みを審査・表彰するもので、農業の新しい形態である生産、加工、販売にも農業者が主体的に関わることにより、農業者自身が加工賃や流通マージンを得る「六次産業」を実現した経営姿勢が高く評価された。
この秋限定販売のジェラートは「じゃがバター」「くり」「かぼちゃ」の3種類。どれも地元で採れた旬の新鮮な素材を使用し、手作業により丁寧に仕上げている。価格はシングル=250円、ダブル=300円。
同店販売員の森崎史子さんは「毎日絞りたての新鮮な牛乳を使いミルクアイスを作っている。組み合わせる野菜や果物も地元産にこだわり、素材の風味を生かした作り方をしている。じゃがバター味は、北海道の小樽で食べたジェラートを参考に作ったもの。ほんのりとした塩味とじゃがいもの食感を堪能してほしい」と話す。
営業時間は10時~18時。11月には、店内のストーブで焼いたさつまいもを使用した「焼きいもジェラート」の販売を開始する。