岩手三陸の冬の味覚「カキ」を使ったホットサンドの商品化が、実現に向けて動いている。
企画したのは、県職員で現在釜石地方振興局に勤務する鈴木寛人さん。これまでにも、地域の水産資源を活用した烏賊玄米バーガーやチョウザメ玄米バーガーなどご当地バーガーの商品化に成功し、その第3弾として乗り出したのが「カキ玄米ホットサンド」。これまで同様、県産の玄米を使ったパンとのコラボレーションによるもの。
「コロコロしているカキは、(カキフライのように)そのままだとバンズからこぼれてしまうので、具を封じ込められるホットサンドにしたのが特徴」と鈴木さん。カキは角切りにし、特製のホワイトソースと絡めることで、食感よりも独特の風味を引き出す作戦だ。「カキはホワイトソースとの相性もバッチリ。冬の味覚をトローリ熱々のまま味わってもらいたい。トーストすることで玄米パンのおいしさが増した」と自信をのぞかせる。
同品は現在試作段階だが、今月に釜石市内で実施する試食販売を経て、来年1月には商品化したい考え。
試食販売会は12月6日、シープラザ遊(釜石市)で開催される「三陸釜石水産加工場蔵出大即売会」内で行う。開催時間は9時~14時。価格は2ピース入りで350円。100個限定。