雫石町の町ネタを発掘するウェブサイト「雫石まちのたね通信」が10月1日の開設以来、わずか1カ月で4万PV(ページビュー)を超え、予想以上の盛り上がりを見せている。現在は4万6,300PV。
同サイトは雫石商工会(雫石町)がIT企業の地域情報エージェント(沖縄県那覇市)が開発した「まちのたね通信」をASPサービスとして利用するもの。9月よりサイトの準備を始め今月1日に開設。「市民協働」をキーワードに、町民から募集したフォトレポーターが毎日携帯から写メールで街の様子や風景など「街ネタ」を投稿する。
現在、フォトレポーターは38人で投稿枚数は500枚を超えるほか、投稿写真を元に町の施設や民間の店舗、企業をまとめた情報アーカイブ「まちペディア」の登録件数は230を超える。同町役場が2004年から公開する町のホームページは月間約5万PVで、関係者は「追い抜く日も近いのでは」と期待を寄せる。
同サイトをまとめるのは、同会の中心市街地活性化物産の担当で編集長を務める横手梓さん。横手さんが中心となり、これまでに2回ほどワークショップを開くなどして、町をエリア分けしながら重点的に地域の魅力を発掘してきた。
投稿された情報はタグ情報が与えられ、関連する他の情報や写真が連動して掲載される仕組みで、投稿数が多くなるほどサイト内の回遊性が高まり、比例して情報の閲覧回数も増えるのが特徴。今後は同サイトに物産サイトのリンクを貼るなどして、町全体のプロモーションに活用する方針。
横手さんは「ここまで多くの人に見てもらえると思っていなかったので実感がなかったが、先日、東京で行われた町の物産展で、『見ている』と声を掛けられたので、やはり見てもらっているんだと安心した」と話している。フォトレポーターの一人は「すっかり習慣になってしまったので、毎日投稿しないと気が済まない感じ」と話す。
現在もフォトレポーターを募集中。問い合わせは編集部(TEL 019-692-6282)まで。