ホテル東日本盛岡(盛岡市大通3)で9月4日、「第7回・盛岡のお酒大集合展」が開かれ、約300人が盛岡の地酒を楽しんだ。主催は「盛岡お酒を楽しむ会実行委員会」。
同イベントは、数多くの酒造メーカーを抱える盛岡市が、酒どころとしてのイメージアップと地酒の需要拡大を図るために2003年より毎年開催しているもの。「あさ開」「菊の司」など盛岡の地酒のほか、「ベアレンビール」「五枚橋ワイナリー」など、酒の種類を問わず計12の酒造メーカーが出展し、それぞれ自慢の酒をPRした。
会場ではメーカーごとにブースを展開。参加者は銘柄による味の特徴や出来具合などを確かめながら、地酒の飲み比べや地元の食材を使った料理のほか、「利き酒大会」「お楽しみクイズ」などのアトラクションを楽しんだ。
菊の司酒造(紺屋町4)の平井滋社長は「今は不況のあおりなどで日本酒の消費が減ってきたが、日本酒があらためてうまいと感じてもらえる時代はきっと来るはず。それまでは我慢強く酒を造りを続けたい」と意気込みを見せる。
市では、日本酒やビール、ワイン、焼酎など、さまざまな種類の酒造メーカーが混在する盛岡の土地柄に着目し、酒どころとして認知を高める事業を進める予定。今後は酒蔵や醸造所を観光ルートで結ぶなどして、県内外の酒愛好家の誘客を狙うとしている。