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盛岡のギャラリーがZOOMOに寄付 野生動物や自然がテーマの展示をきっかけに

4月7日に行われた寄贈式の様子

4月7日に行われた寄贈式の様子

 「Cyg art gallery(シグ アートギャラリー)」(盛岡市菜園1)から「盛岡市動物公園ZOOMO」(盛岡市新庄)への寄付金贈呈式が4月7日、同園内で行われた。

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 同ギャラリーは東北にゆかりがある作家に焦点を当て、企画展や作品販売を行っている。1月17日~3月1日には、人間と野生動物や自然環境の間に生まれる「境界」をテーマにした企画展「境界をまたぐとき」を開催。岩手県が本州一の森林面積を有していることや、盛岡市内中心部は川や森、山など自然環境が近く、近年は市街地に野生動物が出没し、人間社会と自然の境界が曖昧になっていることから、自然との付き合い方や距離感を考えるきっかけにしてもらおうと企画した。

 今回、同展の作品及び関連グッズの売り上げの10%に当たる9万3,712円をZOOMOの動物病院建て替え事業に寄付。当初は予定していなかったが、社会課題と接続したテーマであったことから、社会的な活動に還元することで関心を高めようと寄付を決めた。

 ZOOMOは現在、市などと連携して新しい動物病院の整備に取り組んでいる。園内の公開エリアに新築する予定で、来園者が動物の治療や回復の様子を見学できる形となる。動物医療の現場を目にすることができるという点が、人間と動物と自然の関係をテーマにした企画展と重なることから、同事業に寄付することにしたという。

 寄贈式にはギャラリーを運営するクリエーティブ事務所事務所「ホームシックデザイン」代表・CEOの清水伸介さん、ZOOMOの辻本恒徳園長ら関係者が出席。清水さんは「展示を通じて、人間と動物の境界は固定されたものではなく、私たちの考えによって揺らぐものだと思った。ZOOMOの新しい動物病院の形は、人と動物と自然の関係性を問い直すものだと感じている。特に、来園者に見えるという点が企画展のテーマと重なるものだと考え、寄付に至った」と話す。

 辻本園長は「ZOOMOが掲げる理念や動物病院の趣旨を理解した上で支援してもらえることがありがたい。『境界をまたぐ』というタイトルには私たちも興味を持ち、縁を感じていた。人間と野生動物の境界は確かにあるが、曖昧になってきている。それを適切な関係性に押しとどめ、互いにあつれきや事故のない社会にするために、正しく伝えるのが動物病院の役割だと考えている。寄付は大切に使い、他にはない動物病院を作りたい」と感謝を伝えた。

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