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盛岡・ZOOMOがニホンイヌワシの展示 林業との関係や保全活動も紹介

二ホンイヌワシの生態を紹介するパネルや、ZOOMOで飼育する2羽の写真などが並ぶ

二ホンイヌワシの生態を紹介するパネルや、ZOOMOで飼育する2羽の写真などが並ぶ

 盛岡市動物公園ZOOMO(ズーモ)による「ZOOMOのシンボル 二ホンイヌワシ展」が現在、「キオクシアアイーナ(いわて県民情報交流センター)」(盛岡駅西通1)の環境学習交流センターで開催されている。

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 同園では、「環境パートナーシップいわて」と「東京大学大気海洋研究所大槌沿岸センター」との3者による連携協定の活動として、環境学習交流センターにZOOMOブースを設置し、定期的に展示内容を入れ替えながら、年間を通じた情報発信と啓発活動に取り組んでいる。

 今回は同園のシンボル動物で、約20年にわたって飼育展示と普及啓発活動を続けているニホンイヌワシをテーマに構成。同園では雄の「出羽」と雌の「空」の2羽を飼育し、現在は繁殖に取り組んでいる。展示では、ニホンイヌワシの生態やZOOMOでの繁殖の取り組み、国内での保全活動などについてパネルと写真で紹介する。

 出羽と空は他の動物園で生まれた卵をふ化させ、ひなを育てた経験はあるが、自分たちの卵を育てるのは初めて。同園ではなるべく野生に近い形で子育できる環境を整えながら、さまざまなリスクに備えて人工で育てる体制も準備している。展示する写真は卵を温める姿を監視カメラの映像から切り抜いたものや、同園を訪れたファンが撮影した真が並ぶ。

 同園が林業関係者と共に取り組む里山整備のプロジェクトについても紹介。ニホンイヌワシは羽を広げると2メートル近い大きさになり、上空を飛びながら獲物を探し、見つけると地上へ急降下して捕らえる。木が密集している場所では思うように狩りができず、個体の減少にもつながるという。ニホンイヌワシが暮らしやすい環境をつくるためには、人の手による森林の活用や整備も必要となる。

 同園広報担当の森敦子さんは「専門家の話では、岩手のニホンイヌワシは人の生活圏を生かして暮らし、営巣地が民家から近いケースもあるという。県内では林業や山路酪農が盛んだったことも関係していると考えられる。ニホンイヌワシが暮らしやすい里山を整備することは、他の動植物にとっても良い環境になり、人間の生活環境も良くなる循環につながっていく」と話す。

 展示では、ZOOMOが協力する宮城県・南三陸町でのニホンイヌワシ野生復帰プロジェクトについても紹介する。「皆さんができることを一つずつ、少しずつやっていくことが大事」と森さん。「ZOOMOに来てもらう、山に遊びに行ってもらう、この展示を見てもらう、プロジェクトに協力する、その一つ一つがニホンイヌワシや里山を守ることにつながると思う」と話す。

 開場時間は9時~18時。写真やパネルの内容は定期的に入れ替える。終了時期は未定。

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