食べる 学ぶ・知る

盛岡で期間限定「分身ロボットカフェ」 外出困難者が操作、出会いを楽しんで

座席での接客を担当する分身ロボット「OriHime」とパイロットの「まちゅん」さん

座席での接客を担当する分身ロボット「OriHime」とパイロットの「まちゅん」さん

  • 2

  •  

 障害などで外出が難しい人がロボットを遠隔で操作して接客する「分身ロボットカフェ DAWN ver.β」の期間限定地域キャラバンカフェが2月6日、「HERALBONY ISAIPARK」(盛岡市菜園1)で始まった。

配膳を担当する「OriHime-D」

[広告]

 同カフェでは、障害や病気、家族の看病、生活環境などの理由で外出が困難な人がロボットを遠隔操作する「パイロット」となり、注文や会話、配膳などの接客を行う。分身ロボット「OriHime」を開発する「オリィ研究所」(東京都)が2021年に東京・日本橋で常設店舗を開いたほか、2022年から各地でキャラバンカフェを開催。盛岡で7会場目となる。

 分身ロボットカフェのコンセプトを考案したのは、OriHime初代パイロットで盛岡市出身の番田雄太さん。4歳の時に交通事故に遭い寝たきりとなった番田さんは、2013(平成25)に年オリィ研究所所長の吉藤オリィさんと出会い、2014(平成26)年からOriHimeを通じて盛岡から東京のオフィスに出勤する「寝たきり秘書・広報」として活躍してきたが、2017(平成29)年に亡くなった。

 吉藤さんは「親友でもある番田の故郷、盛岡の地で分身ロボットカフェを開催できることをうれしく思う。いつかやりたいと思い続け、念願かなった」と話す。「体は一つしかなく、家や病院から出られなくなれば社会と関わることができない。その孤独を解消したいと作り始めたのがOriHime。番田は『心が自由ならどこへでも行けて、なんでもできる』と言っていた。生身では盛岡に来ることができない人が、分身ロボットのパイロットとしてここにやって来る。OriHimeは心を運ぶ車いすだと思っている。多くのパイロットと出会い、話してほしい。盛岡の皆さんとつながり、語り合いたい」と呼びかける。

 盛岡でのキャラバンカフェにはテーブルでオーダーや接客、会話などを担当する小型の「OriHime」と、ドリンクの配膳や店舗前での案内を担当する大型の「OriHime-D」を導入。全国から50人ほどのパイロットが自宅のパソコンやタブレットから遠隔操作を行う。期間中、盛岡となん支援学校の生徒もインターンのパイロットとして参加する。

 東京の自宅から操作する「まちゅん」さんは岩手出身。普段は日本橋の店舗で接客し、岩手の話をすることもあるという。「お客さんと話している中で、『あなたがこの場にいて、顔を合わせて話した気がする』と言ってもらえることが何よりもうれしい。自宅でさまざまな仕事ができる時代だが、カフェでの接客ができ、多くの人と交流できるのが本当に楽しい」と声を弾ませる。

 営業時間は10時~19時。利用にはウェブサイトで予約が必要。今月23日まで。

エリア一覧
北海道・東北
関東
東京23区
東京・多摩
中部
近畿
中国・四国
九州
海外
セレクト
動画ニュース