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盛岡で祈りの灯火の準備進む 経験や思いを未来へつなげて

2025年の祈りの灯火の様子

2025年の祈りの灯火の様子

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 東日本大震災13周年行事「祈りの灯火(ともしび)2026~おもいを未来へ~」が3月11日、もりおか歴史文化館前広場・県営南青山アパート 森のテラスなどで開催される。

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 「祈りの灯火」は、2011(平成23)年3月11日に発生した東日本大震災で犠牲になった多くの人への鎮魂と、被災地の復興を祈ることを目的に、2012(平成24)年から毎年3月11日に開催されている。当日は会場内に県内外から届いた手作りの灯籠など約1万個を並べて点火する。

 今年で発災から15年を迎え、各所では節目の年という表現を目にする機会も増えた。実行委員会事務局の金野万里さんは「被災者の皆さんにとっての『節目』は違って、15年の受け止め方もそれぞれある。当時のことを思い出す日々は、14年目も15年目も変わらない」と話す。

 その一方、15年が経過したことで国の復興事業は縮小し、被災者支援などの一部事業は2025年度で終了する。盛岡在住の被災者の相談や交流などの業務を担い、「祈りの灯火」の準備拠点にもなってきた「もりおか復興支援センター」も3月末で終了。不安を訴える被災者もいるという。「祈りの灯火」も来年度以降の開催について模索する中、今後も開催を続けようという思いや、震災の経験をつなげていくことを発信しようと、今年のサブタイトルを「おもいを未来へ」とした。

 1月中旬から3月初旬にかけては、もりおか復興支援センターほか市内各所で灯籠の製作会や組み立て会を開く。製作会では牛乳パックを使って灯籠を作る。組み立て会では県内外から折り畳まれた状態で届いた灯籠を組み立てる作業を行う。加えて、開催前後の準備を行うボランティアも募集。3月8日に灯籠の準備、11日は灯籠の設置と点火、片付け、12日は開催後の片付け作業を行う。

 全国で自然災害による被害が増える中、灯籠に書かれたメッセージも、近年は「備えて」「忘れないで」という内容が増えてきている。

 「被災者の皆さんからは、『東日本大震災を忘れないで、備えて』『私たちの経験を生かしてもらいたい』という話を耳にする」と金野さん。「祈りの灯火も復興に対する熱意を発信するという場から、追悼の思いと防災について発信する場への広がりを持ってきた。当日に明かりを見に来るだけでも構わないので、考えて、備えることを続けてもらいたい」と呼びかける。

 灯籠製作会や組み立て会のスケジュール、ボランティアのスケジュール、参加方法はウェブサイトに掲載する。

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