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岩手県立博物館で「石を愉しむ展覧会」 石の面白さをじっくり感じて

割ると桜の模様が現れる桜石と紫水晶が来館者を迎える展示

割ると桜の模様が現れる桜石と紫水晶が来館者を迎える展示

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 テーマ展「石を愉(たの)しむ展覧会」が現在、岩手県立博物館(盛岡市上田)で開催されている。

ブラックライトを当てると光る柱石

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 展示を担当するのは地質分野担当の佐藤修一郎さん。地質に関するテーマ展を考える中で、岩石や鉱物など「石」に関するテーマ展をしばらく開催していないことに気付き、同展を企画した。展示のキーワードは「愉しむ」。「石をじっと眺める感覚は、静かに読書する時や、音楽に耳を傾ける時のような、内面的に受け止める趣味のものと似ている気がする。そこで、心の充足感を表す時などに使われる『愉』の字を使った」と佐藤さん。「難しくなく、子どもから大人までが面白いと感じてもらえるようにした」と話す。

 展示は14章構成で、500点以上の資料を並べて、各章ごとに少しずつ石の種類や見方、魅力を紹介していく。体験型の展示も用意し、2章の「光る石」では、暗い環境でLEDライトやブラックライトを当てると光って見える石を紹介。10章の「教科書に載る石」では、火成岩や堆積岩など理科の教科書に出てくる石を触って確かめることができる。佐藤さんは「受験シーズンなのでこの章を設けてみた。火成岩と堆積岩は暗記で覚えると思うが、触ることでも記憶に残る。大人の皆さんにも懐かしんでもらいたい」と笑顔を見せる。

 このほかにも、石そのものの魅力を伝える「魅力的な石」、石がどのようにできるかを解説する「石の生まれる場所」、石が材料の岩絵の具と日本画を展示する「石の色」などの章を用意。身近なろ所に石があることを知ってもらおうと、「金属を含む石」の章では、金や銀、銅、鉄、チタンなどの金属を含む石と、それらの金属を使った日用品などを展示している。

 展示の後半では、誕生石や人工の石のほか、個性的な特徴を持つ石を紹介。「個性的な石」の章では、豚肉のように見える方解石(ほうかいせき)や、絵画のような模様がある「風景石」、絵や文字の上に置くと石の表面に浮き上がって見える「テレビ石」、海底などでできる石灰岩が山頂で見つかった「エベレスト山頂の石」などが並ぶ。

 佐藤さんは「石にはさまざまな特徴があって、見ているだけでも面白い。難しく考えず、石って不思議だな、なんでそうなるんだろうかと興味関心を持つ入り口になれば。疑問に思ったら今度は皆さんの力で調べてみてもらいたい」と話す。

  開館時間は9時30分~16時30分(最終入館は16時)。月曜(祝日の場合は翌日)休館。入館料は一般=350円、学生=160円、高校生以下無料。3月8日まで。

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