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カナダ・ビクトリア市から中高生訪問団が来盛 日本語で市長に質問も

盛岡市役所を訪れたビクトリアの中高生訪問団の皆さんと内館市長(中央)

盛岡市役所を訪れたビクトリアの中高生訪問団の皆さんと内館市長(中央)

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 盛岡市の姉妹都市であるカナダ・ビクトリア市からの中高生訪問団が11月18日、内館茂市長を表敬訪問した。

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 盛岡市出身の新渡戸稲造がビクトリア市で亡くなったことをきっかけに、両市の市民間で交流が始まり、1985(昭和60)年に姉妹都市提携を締結。今年で40周年を迎えた。盛岡国際交流協会では、1993(平成5)年からビクトリアからの中高生受け入れ事業を行い、2006(平成18)年までに6回を実施。その後休止していたが、昨年18年ぶりに受け入れを再開した。

 今年は15歳~17歳の生徒7人が16日に盛岡に到着。18日は和菓子作り体験を行った後、市役所を訪れた。内館市長は「メイヤー(市長)です」と自己紹介。「これまでもスポーツや文化などさまざまな分野で多くの市民が互いに交流してきた。皆さんは盛岡の中高生たちと交流すると聞いている。若い世代同士の交流が、これからも2つの市が友情を積み重ねていくきっかけになると思う。人生は一度だけ。まずは今回の訪問を楽しんで。この経験が皆さんの人生の素晴らしい一ページになることを願う」と伝えた。

 訪問団を引率するレネー・ルドマンさんは「姉妹都市交流40周年を記念する年に盛岡を再び訪れることができてうれしい。盛岡とビクトリアは互いに選ぶべき都市だったと感じている」と感謝を伝えた。

 今回の訪問団には、日本語を学ぶ生徒が多いという。生徒らは内館市長に日本語で「盛岡のどこが一番好きか」「市長の仕事で難しいことは何か」と質問。内館市長は「盛岡で特に思い入れがあるのは市役所の前を流れる中津川。でも、最近はクマが出没していて危険」と話すと、生徒らは驚きの表情を見せた。

 19日は市内の中学校と高校を訪れ、授業に参加する予定。ガブリエル・サッカさんは「盛岡はきれいな街。ビクトリアは山が遠いけど、盛岡は山が近くて良い。書写の授業を楽しみにしている。わんこそばにも挑戦してみたい」、マクスウェル・リッチモンドさんは「盛岡は木々がきれい。盛岡の生徒の皆さんと話すのが楽しみ」と話す。

 訪問団は今月22日まで盛岡に滞在。今後、盛岡大学への訪問や、市内のビクトリアロードや新渡戸稲造関連地などの視察を予定している。

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