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伝統さんさ踊りに取り組む子どもたちの発表会 地域に伝わるさんさの魅力届け

昨年の伝統さんさ踊りこども発表会の様子(写真提供=盛岡さんさ踊り振興協議会)

昨年の伝統さんさ踊りこども発表会の様子(写真提供=盛岡さんさ踊り振興協議会)

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 「第13回 伝統さんさ踊りこども発表会」が11月23日、盛岡市都南文化会館キャラホール(盛岡市永井)大ホールで開催される。

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 伝統さんさ踊りは、盛岡市と近隣市町で南部藩政時代から地域に伝わるさんさ踊りで、地域ごとに振り付けや衣装が異なる。地域によって違いがある伝統さんさ踊りを基に、誰もが踊りやすい振り付けに統一したのが毎年8月のパレードなどで踊られている「統一さんさ踊り(盛岡さんさ踊り)」。

 伝統さんさ踊りは各地域の継承団体や保存会によって受け継がれ、大人から子どもまで幅広い世代が練習を重ねている。伝統芸能として踊りを披露する場はあるが、大人も子どもも一緒に出演するため、継承活動に取り組む子どもたちだけに注目が集まる機会は少ないという。そこで、伝統さんさ踊り継承のため頑張る子どもたちをもっと知ってもらおうと、子どもたちだけが舞台に立つ発表会を開催している。

 盛岡さんさ踊り振興協議会事務局の菊池愛理さんは「子ども発表会を見て、自分もやってみたいという子どもや、親子で参加したいという問い合わせもある。少しでも伝統さんさ踊りの人口が増えるきっかけになれば」と話す。

 発表会には、東中野町さんさ踊り保存会、仙北小鷹さんさ踊り保存会、山岸さんさ踊り保存会「すずめ組」、大沢さんさ踊り保存会、盛岡さんさ踊り清流「清流わらべ連」、滝沢市さんさ踊り保存会、大宮さんさ踊り保存会、滝の下さんさ踊り保存会、の8団体が出演。各団体ともに幼児から小中学生、高校生までのメンバーが中心となって踊りを披露する。

 菊池さんは「伝統さんさ踊りの魅力は地域ごとの違い。複数の団体の踊りを見て、その魅力を存分に感じてもらいたい。大人の中で踊る子どもたちの姿と、自分たちが中心となっている時の子どもたちの姿は全く違う。皆さんの拍手も日々の励みになると思うので、子どもたちの活躍を応援してほしい」と呼びかける。

 開催時間は、午前の部=11時~12時、午後の部=13時~14時40分。入場無料。各団体の出演順はウェブサイトに掲載する。

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