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盛岡の暮らしの中から生まれた価値や魅力の普及啓発などに取り組む「盛岡ブランド市民推進委員会」との共催。同委員会では盛岡にゆかりのある映画や本などを活用したシティープロモーション事業「MORIOKA CINEMAS and BOOKS」に2023年から取り組み、市内の図書館と連携して盛岡や映画に関連する本などの展示を行っている。
都南図書館での展示は、10月27日~11月9日の「読書週間」に合わせて今月28日に開始。同館には映画やテレビドラマの原作本を紹介する常設コーナーがあり、DVDの貸し出しも行っていることから、「MORIOKA CINEMAS and BOOKS」との相性が良いと考え連携を決めたという。企画に併せて、常設の原作本コーナーに並べる冊数も増やしている。
常設以外の展示コーナーは館内の2階閲覧室入り口周辺と、サービスカウンター、視聴覚コーナーの3カ所に展開する。閲覧室入り口周辺では、盛岡の古い地図や、盛岡の街と映画に関する本などを紹介。タウン誌「街もりおか」、盛岡が舞台になっている本、岩手出身作者の本などが並ぶ。「街もりおか」は館内の装飾を担当する職員からの「古い号からファイリングしたものがあるので、並べてみてはどうか」というアイデアで展示したという。このほか、市内の会社が作っている雑誌「acute」、「rakra」の創刊号も特別に展示する。
サービスカウンターでは盛岡出身の監督や俳優が関わっている映画や盛岡で撮影された映画、盛岡の伝統芸能の映像などのDVDを中心に展示。映画好きの職員が作品を選んだ。視聴覚コーナーでは盛岡が舞台になった連続テレビ小説「どんと晴れ」のDVDを職員私物のどんと晴れグッズと共に展示する。
展示資料は一部を除いて貸し出し可能。同館主任の大林史子さんは「職員の好きな分野や得意なことを生かして、さまざまな形で展示を展開できるのが都南図書館の良さ。資料の数も多く、展示の期間も長いのでたくさんの本を読んで、映像を見て、楽しんでもらいたい」と呼びかける。
 開館時間は9時~18時(土曜・日曜・祝日は17時まで)。月曜休館(祝・休日の場合は翌平日)。11月30日まで。