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都南図書館の菊池雄星選手記念展示が期間延長 ファンの愛あふれ、来館者増加

感想ノートや「どこから来ましたか」というアンケートも用意。県外から訪れる人も増えた

感想ノートや「どこから来ましたか」というアンケートも用意。県外から訪れる人も増えた

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 盛岡市出身で米メジャーリーグ・エンゼルスに所属する菊池雄星選手に関連した記念展示が期間を延長して、「都南図書館」(盛岡市永井)1階視聴覚室で行われている。

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 同館前の歩道に菊池選手のイラストがデザインされたマンホールカバーが設置されたことを記念し、6月16日に始まった同展。マンホールカバーは、メジャーリーグ機構が同リーグで活躍する日本にゆかりがある選手をたたえる取り組みで設置され、菊池選手が読書家であることにちなんで設置場所に選ばれた。同館は菊池選手が通っていた小中学校にも近く、学生時代に同館を利用していたというエピソードもある。

 展示は菊池選手の軌跡をテーマに、高校生時代から現在までの活躍を新聞記事の切り抜きでたどり、関連グッズなども並べる。新聞記事は同館職員で菊池選手のファンの菅野恵子さんが個人的に集めたもの。夏の高校野球岩手大会を観戦した時、投手として出場している菊池選手を見たのがファンになるきっかけだったという。「すごい投手がいると思った。その時から家族で応援している」と菅野さん。「まさか個人的に趣味で集めてきた記事が仕事につながるなんて、夢にも思わなかった」と笑う。

 マンホールカバーと併せて展示を見学する人も多く、同館の来館者は増加。「来館者が増えているなら、展示を続けてもいいのではないか」という職員からの意見があり、当初7月15日までとしていた展示期間を8月31日まで延長した。新たに菊池選手がオールスターゲームに選出された記事を追加したほか、菊池選手へのメッセージを書き込むノート、来館者がどこから来たのかをシールで示すアンケートも用意した。県外から訪れる人も多いという。ノートにも「応援しています」というファンからのメッセージが書き込まれている。

 同館2階の書架には菊池選手がインタビューなどで紹介した本や菊池選手の記事を掲載したスポーツ雑誌などを展示・貸し出しする「先輩の本棚」があり、菊池選手の好きな本に関する問い合わせもあるという。

 菅野さんは「私たち地元民は菊池選手が本好きなことや都南図書館を利用していたことを知っているが、『なぜここにマンホールカバーがあるの』『なぜ展示をしているの』と聞かれることもある。都南図書館が菊池選手と本のつながりを知るきっかけになれば。菊池選手の資料があるというのを図書館と特徴の一つとして、これからも収集と保存を心がけたい」と話す。

 開館時間は9時~18時(土曜・日曜・祝日は17時まで)。月曜休館。

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