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高校生考案の「ゆかたフェス」開催へ 1年越しに実現、浴衣で夏を盛り上げる

「たくさんの人に来てもらいたい」と準備にいそしむ外山さん、石倉さん、佐々木さん(左から)

「たくさんの人に来てもらいたい」と準備にいそしむ外山さん、石倉さん、佐々木さん(左から)

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 盛岡市内の高校生が企画したイベント「Enjoy!ゆかたフェス」が7月27日、「プラザおでって」(盛岡市中ノ橋通1)で開催される。

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 同イベントを企画したのは、市内の高校に通う6人によるグループ「ユー You forever」。同グループは、高校生と地元事業者が連携して課題解決に取り組む「もりおか企業共創型探究プロジェクト 青の問い」をきっかけに昨年結成。プロジェクトでは「夏の盛岡を浴衣で盛り上げよう」というテーマで活動し、その際に企画していたのが浴衣を着て楽しむイベント「浴衣フェス」だった。「青の問い」プロジェクトの開始が7月だったため、イベントの準備を進めても開催時期が秋になってしまい、浴衣のシーズンと合わなくなるという理由で開催を断念。改めて今年7月の開催目指しプロジェクト終了後も独自に活動を続けてきた。

 イベントの開催には、「青の問い」の参加企業としてチームと一緒に活動してきた呉服店「和のくらし 小袖」や、市が取り組む「ゆかたのまち盛岡」推進事業の実行委員会なども協力。メンバーの石倉穂夏さんは「青の問いではイベントの開催を前提に取り組んでいたので、実現できなかったのが心残りだった。多くの人の協力もあってもうすぐ開催できる。私たちの力だけではここまで来られなかった。私たち高校生がやってみたいと思ったことに対して、協力してくれる大人の皆さんを尊敬している」と話す。

 当日は、浴衣を持参した人を対象に高校生が着付けを行う「高校生による着付け会」や、浴衣を着用した人を対象にした「胡粉(ごふん)ネイル」の体験会、市内の高校生バンドが浴衣を着て演奏する「ゆかた音楽フェス」を行うほか、会場周辺の浴衣で行きたい店を紹介するマップの配布、浴衣の有料レンタル、中高生・大学生と事業者が商品開発などに取り組む「モリのタネプロジェクト」による浴衣に合う飲食の販売などを予定している。

 現在、「ユー You forever」のメンバーは「和のくらし 小袖」での着付けの練習や、イベントの周知活動に忙しい日々を送っているという。外山優智葉さんは「着付けのこつや、きれいに見せる方法を覚えるのが大変。帯の結び方を変えるだけで全体の雰囲気が変わるので、決まった形がないところが浴衣のすてきなところだと思っている。その良さをイベントで伝えたい」と話す。

 佐々木絆さんは「浴衣と言えば女性のイメージが強いが、男性にももっと着てほしい。自分もこの活動をするまで浴衣を着る機会がなかった。今は『似合ってるね』と声をかけてもらえるのがうれしいしいい意味で多くの人から見られていることに新鮮さを感じている。このイベントの時だけでも浴衣を体験してもらいたい」と話す。

 石倉さんは「高校生に浴衣を着てもらいたいのはもちろんだが、着物は年代や性別を問わず楽しめるもの。『今年は浴衣を着てみようかな』という気持ちで、イベントに遊びに来てもらいたい」と呼びかける。

 当日は12時30分開始。

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