
「じゃじゃめん家 羽琉(はねる)」(盛岡市上田4)が7月5日、アパレルショップ「JUSTICE Style & Fashion」(内丸)、盛岡出身のイラストレーター・MURASAKIさんとコラボレーションした開業10周年記念Tシャツを発売した。
同店は2015(平成27)年7月7日に開業。元プロスノーボーダーの工藤英昭さんが、妻の貴子さんと共に営んでいる。鶏肉を使ったオリジナルの肉みそが特徴で、大学に近いことから学生の利用も多い。英昭さんは「あっという間の10年。ここ数年はコロナ禍の苦労はあるが、認知度も上がってきて、これからもっと良い方向に向かっていくように感じている」と、貴子さんは「振り返るとつらいこともたくさんあったが、それを上回るほど楽しく、笑いながら働いた10年間だった」と話す。
10周年記念Tシャツの企画は昨年7月、「JUSTICE」の店主・久保正輝さんと、現在は県外で暮らすMURASAKIさんが一緒に来店したことをきっかけに始まった。来年10周年になると聞いた2人が、「じゃあ一緒に何かやろう」と提案したという。久保さんは「私はアパレルアイテムを作れるし、MURASAKIさんはデザインができるので、お土産になるようなTシャツがいいと考えていた」と話す。
Tシャツのデザインは、「じゃじゃ麺を食べ方まで楽しめる文化として発信しよう」という思いから、背面には羽琉で提供しているじゃじゃ麺と、英語でじゃじゃ麺の食べ方を解説するイラストを描いた。「WORLD FAMOUS MORIOKA'S NOODLE」と書いてあるのもポイントだという。胸元には「JAH JAH CITY(じゃじゃシティー)」の文字と、「三位一体」を表すレゲエのハンドサインをデザインし、飲食・アート・ファッションの3者のコラボであることも表現した。色は白と黒のほか、じゃじゃ麺の具材のキュウリとネギをイメージした白地に緑で印刷したものを用意する。
久保さんは「じゃじゃ麺は独自の文化があるという点でも盛岡のソウルフード。まだまだ世界には浸透していない食べ物ではあるが、あえてWORLD FAMOUSと入れたところも面白く思ってもらいたい」と話す。貴子さんは「じゃじゃ麺の食べ方が分からないという声や、県外の人に紹介しづらいという声もあったので、食べ方や魅力を全部表現してもらえた」と喜ぶ。
Tシャツは市内の羽琉ファンや県外から訪れた人が購入。中には海外で着ると話す人もいるという。「Tシャツを通じて日本のどこか、世界のどこかへじゃじゃ麺が羽ばたいていくと思うとわくわくする」と貴子さん。「じゃじゃ麺は自分好みにカスタマイズして100人100通りの食べ方がある。こんなに楽しい食べ物は他にない。じゃじゃ麺が盛岡を訪れるきっかけになれば」と話す。
価格は5,500円。白と黒はJUSTICE Style & Fashionの店頭とオンラインショップ、白地に緑のプリントは羽琉で取り扱う。