
3人組女性ボーカルユニット「Perfume」の衣装などを展示する「Perfume COSTUME MUSEUM」が6月28日、岩手県立美術館(盛岡市本宮)で始まった。
岩手で初公開となる「MUSIC AWARDS JAPAN」のオープニングムービーの衣装
同展は2020年に発行された「Perfume COSTUME BOOK 2005-2020」を起点にした大規模衣装展。岩手での開催は全国巡回展の5カ所目で、岩手会場で初公開する衣装17着を含めた176着の衣装と小物、型紙、製作資料などを展示する。
開幕前日の27日には展示説明会が行われ、同展に企画協力するキュレーターで京都芸術大学准教授の久慈達也さんが展示の見どころなどを説明した。久慈さんは「衣装展として、背面まで360度じっくり見られることが大切。近づいてじっくり見てもらいたい。展示空間の中で演出を再現しているところもあるので、それも見どころ」と話す。
展示は4章構成。メジャーデビューシングル「リニアモーターガール」の衣装で始まり、1章から3章までは主に時系列で衣装を展示する。4章は「ステージに立つの」と題して、ライブなどで着用したステージ衣装が並ぶ。2章では衣装と型紙を並べて展示している箇所もあり、「Perfumeの衣装はパターンに特徴がある。製作資料や型紙は門外不出の貴重なもの」と久慈さん。
3章では岩手で初公開となる今年5月に行われた「MUSIC AWARDS JAPAN 2025」のオープニングムービーで3人が着用した衣装と傘、靴、ヘッドピースを展示。レッドカーペットの化身をテーマにした赤い着物は、白い生地を染め上げているという。ステージ衣装を紹介する4章のエリアでは、黄色い台の上にメンバーが選んだお気に入りの衣装が並ぶ。
久慈さんは「皆さんも好きな服を着ると気分が上がると思う。Perfumeの皆さんも衣装のことを『パフォーマンスに必要な戦闘服』と表現している。そういったところも楽しんでもらいたい」と話す。
開館時間は9時30分~18時(入館は17時30分まで)。月曜休館(祝日の場合は翌日、8月12日は開館)。観覧料は、一般=1,600円、高校生・学生=1,000円、小学生・中学生=600円。9月28日まで。