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盛岡・ビクトリア姉妹都市提携40周年 身近なところから交流を感じて

盛岡市役所の裏手から新渡戸稲造生誕の地まで続く「ビクトリアロード」

盛岡市役所の裏手から新渡戸稲造生誕の地まで続く「ビクトリアロード」

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 盛岡市や国際交流団体などで組織する「盛岡市・ビクトリア市姉妹都市提携40周年記念事業実行委員会」が現在、市民や企業・団体などを対象に姉妹都市交流事業を募集している。

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 盛岡市とカナダ・ビクトリア市が姉妹都市になったのは1985(昭和60)年で、今年40周年を迎える。1933(昭和8)年に盛岡出身の新渡戸稲造がカナダで開催された国際会議に出席した後、体調不良のためビクトリア市の病院に入院したものの、回復せずに亡くなったという縁から姉妹都市提携を結んだ。姉妹都市交流をきっかけに「東京オリンピック・パラリンピック」のカナダを相手国とするホストタウンにも認定されたほか、昨年は18年ぶりにビクトリア市からの中高生訪問団が来盛している。

 実行委員会では本年度、さまざまな記念事業や関連事業を実施予定。その一環として「姉妹都市交流事業」の公募を始めた。関係者で祝うだけではなく市民参加ができるイベントがあればという思いで企画し、姉妹都市提携35周年の2020年にも行ったが、前回は新型コロナ禍の影響により実施できなかった事業も多かったという。

 公募事業は来年2月28日までに行う事業が対象。民間レベルでの新たな姉妹都市交流機会の創出や、これまで行ってきた交流の推進を目的とし、経費の一部を補助する。内容例は、ビクトリア市から人を招く交流事業、姉妹都市交流に関するセミナーやイベント、ビクトリア市のものを使った商品開発、子ども向けの国際交流活動や教育活動など、姉妹都市交流の推進や周知につながるものとする。補助額は実行委員会定める対象経費の2分の1以内で、限度額は最大30万円。

 事務局を務める市文化国際課の担当者は「盛岡とビクトリアの交流は市民同士の草の根の交流から始まった。ビクトリア市から贈られたトーテムポールや、姉妹都市交流10周年の時に名付けられた『ビクトリアロード』など、盛岡の中には交流を感じられる場所がたくさんある。市民の皆さんが身近なところでビクトリアとのつながりを感じられる事業が集まれば」と呼びかける。

 実施要項と申し込み様式は市と盛岡国際交流協会のウェブサイトに掲載する。締め切りは4月25日。

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