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盛岡市が大船渡市のふるさと納税の代理寄付を受け付け 復旧に向けて支援

盛岡市役所

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 盛岡市が現在、大規模山林火災により被害が生じている大船渡市へのふるさと納税を通じた災害支援の代理寄付を受け付けている。

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 大船渡市の山林火災は2月26日に発生。平成以降で国内最大規模の約2900ヘクタールが焼失し、住宅など210棟の被害と1人の死亡が確認されている。3月9日に延焼拡大の危険性がないとして鎮圧が宣言されたが、発生から1カ月が経過する現在も鎮火のめどは立っていないという。

 盛岡市は同じ岩手の自治体として大船渡市を支援し、同市の職員が現場での復旧作業に注力できるよう、ふるさと納税の災害支援の代理寄付受け付けを3月13日に開始。代理寄付は、地震などの災害に見舞われた被災自治体に代わり、被災自治体の事務負担を軽減することを目的に他の自治体がふるさと納税の寄付を受け付け、寄付金を被災地自体へ送る仕組み。盛岡市としては初の試みとなる。

 寄付はふるさと納税ポータルサイト「ふるさとチョイス」で受け付ける。金額は2,000円以上で、決済手段はクレジットカードのみに。災害支援のため返礼品等は送付しない。寄付金受領証明書は一般の寄付と同じ様式で盛岡市から送付する。3月24日15時時点で42件63万6,000円の寄付金が集まっている。

 盛岡市は昨年8月に発生した大雨による被害の復旧費用に充てるため、初めてふるさと納税ポータルサイトを通じて災害支援の寄付を受け付けた。この経験が、今回の試みにつながったという。

 市都市戦略室の担当者は「大雨被害の時に多くの方々に支援してもらった経験がある。今度は同じ岩手の自治体として、大船渡の復旧に協力したい。さまざまな支援方法がある中の一つとして、市民にも活用してもらえれば」と呼びかける。

 受け付けは4月30日まで。

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