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盛岡市が大雨災害支援寄付募る ふるさと納税活用、一刻も早い復旧目指す

8月27日の大雨により水が流れ込み崩壊した道路(写真提供=盛岡市)

8月27日の大雨により水が流れ込み崩壊した道路(写真提供=盛岡市)

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 盛岡市が現在、8月27日に発生した大雨の影響による被害の復旧費用に充てるため、ふるさと納税を活用した寄付を受け付けている。

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 市では27日夜に線状降水帯が発生し、「記録的短時間大雨情報」が相次いで発表される大雨となった。市内を流れる中津川が氾濫危険水位を超え、流域の地域に避難指示が出されたほか、複数の河川が氾濫し、道路や林道ののり面崩壊、土砂崩れ、住居への浸水などの被害が発生している。市内の地域によって被害状況は異なるが、地区を流れる米内川が氾濫した上米内地区や浅岸地区などでは甚大な被害が見られ、道路や林道の復旧に時間を要している。

 市では復旧工事の費用などに充てるため、初めての試みとしてふるさと納税ポータルサイトを通じた災害支援の寄付の受け付けを9月10日に開始。ふるさとチョイス、さとふる、ふるなび、楽天ふるさと納税の災害支援ページから寄付ができ、災害支援のため返礼品の送付はない。一部のサイトでは市内外からすでに30万円を越える寄付が集まっている。集まった寄付は復旧事業や今後の防災対策に使われる。

 市都市戦略室の担当者は「初めての試みで、支援してもらえるのか半信半疑で不安なところもあった。市民の皆さんをはじめ、市外からも盛岡を思う温かい気持ちが届いていることに感謝を伝えたい。各地で大雨被害が続いているが、日頃からの対策をお願いするとともに、『何か災害支援をしたいけどどうしたらいいか分からない』と思った時に、さまざまな仕組みを利用して支援ができることを思い出してもらいたい」と話す。

 寄付の受け付けは12月31日まで。併せて、市社会福祉協議会では9月28日・29日に活動する災害ボランティアを募集。午前・午後の2部制で、地域住民の依頼に対して泥出しや土砂の撤去などを行う。当日の作業地区や集合場所、持ち物、申し込み方法などは同協議会のウェブサイトに掲載する。

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