岩手県の第三セクター鉄道「三陸鉄道」(本社=宮古市)は12月20日、「久慈ありす合格祈願絵馬切符」を発売する。
同切符は従来、初日の出の名所として知られる三陸鉄道・野田玉川駅までの往復切符「野田玉川銭神ご来光祈願切符」として販売するが、今回は同社の「萌えキャラ」として全国的に知名度が高まっている「久慈ありす」を絵柄に加え、受験生向けに「合格祈願絵馬切符」として発売する。数量は限定1,000枚。
絵馬の板には地元の南部赤松材を使用し、普代村の鵜鳥神社ですでに祈祷を済ませた。
絵馬切符は三陸鉄道・久慈-野田玉川駅区間の往復切符で、価格は1,000円。そのまま通常の切符として使えるほか、記念に持ち帰ることも可能。久慈、宮古、釜石など同社7つの駅窓口で販売。送料別で通販にも対応する。
同切符は連番で、「1番」は久慈駅で発売。久慈駅では同日10時より同待合室で販売を開始する。
同社広報担当者は「絵馬切符は受験に合格するなど願いがかなった場合は、(三陸鉄道の)有人駅で回収し、鵜鳥神社に奉納する」と話す。「ホームページなどを見たファンから問い合わせが来ており、すでに(通販で)料金を送金してきた人もいる」とも。
キャラクターの「久慈ありす」は玩具企画会社のトミーテック(東京都葛飾区)が全国の私鉄の女性制服をテーマにフィギュア化した「鉄道むすめシリーズ」のひとつ。三陸鉄道では、今年の秋にスイーツ列車やイラストケーキなどを企画し、ファンの間で話題を集めた。