岩手県が11月から実施を予定している「iファミリー・サービス事業」では現在、子育てを行う母親などを支援する協賛店を募集している。
同サービス事業は、岩手県保健福祉児童家庭課が行っている子育て支援事業のひとつで、協賛店に加盟すると登録証とシンボルマーク入りのステッカーが贈られる。協賛店は「にこにこ店」として、子ども連れなどの客に対して、割引やポイント優遇、サービスの優遇など特典を用意する。具体的なサービスがなくても「ほのぼの店」として、授乳スペースやおむつ替えのコーナーなど、子ども連れに優しい設備や体制を整えている店の協賛も可能。
近年、同様の事業やサービスは他の地域でも展開されているが、同事業は「子ども連れのみ」でサービスが受けられることが特徴。同課少子化担当者は「協賛企業の側からは『子育てに優しい』イメージが企業PRにつながるのでは。県としては、この事業を通じて子育て支援の雰囲気を醸成していきたい」と話している。
協賛資格は県内で1年以上の営業を続けている小売業、飲食店、宿泊ホテル、洗濯、理容・美容、浴場、金融機関、そのほか事業趣旨に合う業種の店または企業で、いずれもサービスの提供場所は禁煙または分煙を実施していることが条件となっている。担当者によると協賛店および企業の数は県内全域で270ほどを予想している。