岩手県の三陸沿岸を走る三陸鉄道(本社=宮古市)は10月11日、恒例のイベント企画として「スイーツ列車」を運行する。
来年迎える開業25周年のプレ企画として運行するスイーツ列車は今回で4回目。これまではクリスマスやひな祭りなど季節の行事を取り入れてきたが、今回は、三陸鉄道の制服をモデルにしたキャラクター「久慈ありす」が含まれるニンテンドーDS用のゲームソフト「鉄道むすめDS~Terminal Memory~」(販売=トミーテック)が10月に発売になることから、同社が企画・運行するもの。
スイーツ作りは地元のレストラン「久慈琥珀美術館ビストロくんのこ」のパティシエが担当し、「久慈ありす」をイメージしたスイーツのほか、三陸鉄道や琥珀をイメージしたスイーツを提供する予定。
「鉄道むすめ」シリーズは全国36社以上の私鉄を中心に、車掌やガイド、アテンダントなどの「制服を着た」コレクションフィギュアのシリーズで、「久慈ありす」はその第2弾として2006年3月に発表されたもの。キャラクターの設定は運転士で、好きな食べ物は地元グルメの「海鮮丼」と特産品の「ほや」だという。
イベントを企画した同社の広報担当者は「定員は40人だが、すでに半分の20人から予約をいただいている。通常のスイーツ列車は地元の親子連れで賑わうが、今回は県外からの問い合わせがほとんど。遠くは兵庫から来られる方もいる」と話す。「いつもとは違った雰囲気になるかも」とも。
三陸鉄道は岩手県や盛岡市など県内の市町村などが出資する第三セクターで、三陸海岸に沿って「北リアス線」と「南リアス線」の2路線を運行。これまでにも「こたつ列車」「鍋列車」などのイベント列車を企画するなどして、全国の鉄道ファンに知られる。
スイーツ列車の運行は当日14時12分発(久慈駅-普代駅-久慈駅)。参加費は、大人=2,500円、小人=1,500円、親子セット=3,000円(運賃・スイーツ代込み)。参加者にはキャラクターの作者、MATSUDA98さんの直筆色紙のほか鉄道むすめのポスターが抽選で当たる。