![「若い人も気軽に来店を」と村上さん](https://images.keizai.biz/morioka_keizai/headline/1473744393_photo.jpg)
オーダーメードスーツ店「K&M TAILOR(ケイアンドエム テーラー)」(盛岡市鉈屋町、TEL 019-613-6700)が9月1日、開店した。
同店代表の村上政貴さんは盛岡出身。アパレル関係の仕事をする中で、若者から年配者まで長く着こなせるスーツに興味を持ったという。その後、市内や東京の洋服店で修業を積み、「盛岡にテーラーを残したい」という思いから独立した。
村上さんは「盛岡に残るテーラーは年齢層が高く、若いうちに挑戦することで技術の継承につながるとも思った。テーラーといえば格式があって、敷居が高いイメージを持つ人が多い。ファッションとしてスーツやジャケットスタイルが注目される中で、若者も入りやすいテーラーにしたい」と話す。
約20坪の店内は「お客さまと共に作る」をコンセプトに、クラシカルな雰囲気な中に手作り感が残る。棚にはスーツに使う生地が並び、村上さんがコレクションしてきたもののほか、国内外のメーカー20社ほどの生地を扱う。使用する素材もウールやフランネルなど数多くの種類をそろえ、好みや季節に合わせて選ぶことができる。
同店が行う「MADE TO MEASURE(メード トゥ メジャー)」と呼ばれるオーダースタイルは、普段着ているサイズに近いサンプルを試着し、その人の体形に合わせて補正していくもの。フルオーダーのスーツより手頃な値段で、体にフィットしたスーツを仕立てられるのが特徴。来店客と会話をしながら、その人のライフスタイルや用途に合わせてスーツを作っていく。ベスト、ジャケットのみのオーダーも受け付け、今後はフルオーダーも行っていく予定。
村上さんは「スーツはその人を表すもの。着る人が自分をどう演出したいを聞きながら、なりたい自分になる手伝いをしていきたい。布を見たりスーツについて話したりするだけでもいいので、気軽に足を運んでほしい」と呼び掛ける。
営業時間は12時~19時。火曜定休。来店時は電話もしくはメールによる事前予約が必要。