古民家リノベーション施設「十三日」(盛岡市肴町)のお披露目市が9月4日、行われる。
会場となる「十三日」は、市内の空き家を活用するまちづくり会社「株式会社モリノバ」が行うリノベーションプロジェクトの第1弾。岩手県味噌(みそ)醤油(しょうゆ)組合が所有する昭和初期に建てられた木造建築物で、取り壊しになる予定だったが管理者からの相談を受け、同社がリノベーションを行うことを決定。所在地の旧町名が「十三日町」だったことから「十三日」と名付け、飲食店や雑貨店、イベントスペースなどが入居する複合施設へとリノベーションする。
今回は「十三日」を古民家マルシェとして開放。施設への入居を考える企業・店舗の内覧会も兼ねたイベントとなる。クリエーティブディレクターの金谷克己さんは「何もない空間を見学してもらうより、実際に店があった方が入居後をイメージしやすいと思う。地域の人に集まってもらうことで、今後のにぎわいや注目にもつながる。いずれは『十三日』を目指して県内外から盛岡に人が集まるような場所にしたい」と話す。
4日のマルシェには12店が出店予定。市内からは鉈屋町のコーヒー店「fulalafu」や「さわや書店」などが出店するほか、県外からもドーナツ店「はらドーナッツ」、雑貨店「水縞」などが参加。普段はイベント出店しない店や盛岡初登場の店が集まった。同日16時からは4回目となる「盛岡さんぽ会議」も開催。雑誌「月刊ソトコト」の指出一正編集長をゲストに招きトークショーを行う。その後にはケータリング付きの懇親会も実施する。
前日3日の19時からは前夜祭として「十三日予告映画祭」を開催。建物の半屋外部分を使って、映画の予告トレイラーを流しながら好きな映画について語り合うイベントとなる。
代表の浅野聡子さんは「盛岡ではまだ空き家リノベーションの実例がほとんどない状況。これをきっかけに何か考えるきっかけになれば。普段は入れない建物で買い物ができる貴重で楽しい機会。ぜひ遊びに来て」と呼び掛ける。
マルシェの開催時間は11時~20時。「盛岡さんぽ会議」のみチケットが必要。トークショー=1,500円、懇親会=2,000円。ホームページから購入可能。詳しいイベント内容はフェイスブックページからも確認できる。