「ホテルメトロポリタン盛岡」(盛岡市盛岡駅前通)は8月から、宴会などでの食べ残しを減らす「3010(さんまるいちまる)運動」を開始した。
同運動は、宴席での乾杯後30分間は席を立たずに食事を楽しんでから、席を離れての交流や歓談の時間を設け、終了前の10分間は席に戻り、再び料理を楽しむというもの。30分と10分というところから「3010運動」と名付けられた。
日本国内では、食べ残しや期限切れ食品など、本来食べられるのに捨てられてしまう「食品ロス」が多く発生している。その要因の一つにホテルでの宴席における食べ残しがあるという。同ホテルでは食品ロス削減に向けて、宴会などで料理を残さないように呼び掛ける同運動に取り組むことにした。
同ホテル総支配人室の松坂満さんは「自慢の料理を食べてもらいたい気持ちはあるが、歓談に夢中になり食べるタイミングを逃してしまうというお客さまもいる。しっかり食事の時間をつくることで料理を味わってもらい、皆さんに満足していただくとともに食品ロスを減らし、スタッフの喜びにもつなげたい」と話す。
同ホテルでは現在、チラシの配布やポスターの掲示などによる周知活動を行っている。今後、宴会や婚礼などの事前の打ち合わせでの説明や推進カードの配布を通し、利用客への提案と協力を呼び掛けていくという。
松坂さんは「料理に力を入れている『食のメトロ』だからこそ、おいしく楽しく、できるだけ残さず召し上がってもらいたいという思いがある。皆さんに協力してもらいながら、じっくりと時間をかけて広めていきたい。まずは運動について知ってほしい」と呼び掛ける。
運動の詳しい内容は同ホテルのホームページでも確認できる。