盛岡市をはじめとする盛岡広域首長懇談会は3月11日、東日本大震災5周年行事「復興への誓い」を開催する。
同イベントは、追悼式典と追悼イベント「祈りの灯火(ともしび)2016~5年、そして未来へ~」で構成。今年は東日本大震災から5年の節目を迎えることもあり、震災犠牲者の死を追悼するとともに、復興への誓いを新たにする。
追悼式典は岩手県公会堂(盛岡市内丸)が会場。盛岡広域首長懇談会から追悼の言葉が述べられるほか、当日は国が主催する追悼式典も同時中継され、地震発生時刻の14時46分に黙とうをささげる。
「祈りの灯火2016~5年、そして未来へ~」は盛岡城跡公園などを会場に開催。県内外の個人や団体が制作した約1万個の灯籠に、復興への願いを込めて参加者らによって火がともされる。もりおか歴史文化館前広場では、合奏や合唱などのステージイベント、同館ロビーでは手芸・工芸品、三陸の食を販売する復興マーケットなどが行われるほか、同館祭り展示室では、岩手の社会人映画サークル「オトナ映画部」などが制作した震災関連作品の上映も行う。
盛岡市危機管理防災課復興推進係長の佐藤卓さんは「5年がたち、記憶の風化が始まってきている。この日は県民や市民にとって決して忘れてはいけない日。あらためて震災や復興について考えてもらいたい」と呼び掛ける。
祈りの灯火実行委員会の吉田光晴さんは「震災を昨日のことのように思う人と、そうではない人のように、意識に温度差が出始めている。5年を迎える今も心に傷を抱える人がたくさんいることをあらためて知ってもらいたい。大切なのは集まること。当日は少しの時間でも会場に足を運んでほしい」と呼び掛ける。
追悼式典は14時25分~15時、祈りの灯火は15時30分~19時、灯籠の点灯式は17時。