岩手県立博物館の「喫茶ひだまり」で現在、期間限定メニュー「帆立貝形前方後円墳カレー」が提供されている。
同メニューは現在開催中の企画展「発掘された日本列島2015」に併せて考案された限定メニュー。同展は2015年の日本列島各地での発掘調査結果を展示する内容で、東京を皮切りに富山、栃木、岡山、岩手と全国5カ所を巡回してきた。
同館学芸員の八木勝枝さんは「せっかく同じ館内に喫茶店があるので、展示とコラボしたものを提供したいと思った。そこで今回の展示の目玉の一つである埴輪が出土した、栃木県の甲塚古墳を基にメニューを考案してみようと思った」と話す。
同メニューは「喫茶ひだまり」で人気のある「カレーライス」のご飯を古墳に見立てた一品。甲塚古墳は帆立て貝形前方後円墳で、帆立て貝の形に盛られたご飯の上には草をイメージしたパセリ、そして企画展の題名が入った旗が立てられている。埴輪が出土した古墳のくびれの部分には、埴輪に見立てた福神漬けも添えられている。価格はミニサラダ付きで530円。
メニュー考案に関わった喫茶ひだまりの山口みどりさんは「八木さんから提案があって、やってみようということになった。話し合いながら細かい所にもこだわり、福神漬けも埴輪に見えるように茶色いものを使っている」と話す。
展示終了まで1週間を切り、展示もカレーも来場客から好評だという。八木さんは「企画展も終了間近。県内での発掘調査の結果も見られる貴重な内容となっている。展示を見て楽しんだら、カレーを食べて楽しんでほしい」と呼び掛ける。
開館時間は9時30分~16時30分(入館は16時)。月曜休館。企画展の鑑賞には特別入場料(大人600円、学生400円、小学生~高校生200円)が必要。2月28日まで。