サービス付き高齢者向け住宅「オークフィールド八幡平」(八幡平市、TEL 0195-71-1750)が昨年12月に完成し、現在入居者を募集している。
大都市に住む高齢者の地方移住促進を目的に政府が推進する「生涯活躍のまち(日本版CCRC構想)」は、米国で広まった健康時から介護時までの継続的なサービスを提供する高齢化施設「CCRC(Continuing Care Retirement Community)」を核に計画されている。岩手県では八幡平、雫石、平泉、陸前高田、軽米の5市町が取り組みを推進する意向を見せている。
八幡平市は岩手山を望む雄大な自然環境のほか、温泉やスキー場などのレジャー施設も充実。同施設ではシェア農園での農業体験、岩手県立大学(滝沢市)と連携した教育提供、ギャラリーや展示会などの芸術文化活動、地域の若者への経営アドバイスや活動への支援などを柱に、やりがいや生きがいを提供し、高齢者が街の財産になる地方創生を目指すという。
施設には住居スペース32戸のほか、レストランも併設。レストランは予約すれば一般利用できる。部屋からは岩手山や八幡平の山々が一望でき、トイレ、バス、簡易キッチンなども完備。地形を生かしたスロープもあり介護時にも対応できる。入居対象者は60歳以上。24時間スタッフが常駐し、社会福祉法人みちのく協会が介護、東八幡平病院が医療の面で協力する。運営はアーべイン・ケア・クリエイティブで、これまで4年をかけて企画、準備を進めてきた。
同施設の最上雄吾さんは「ここは新しいライフスタイルの住まい。見守りの体制として介護サービスもあるが、生きがいをもって自立しながら楽しく暮らしてほしい」と思いを込める。
半年だけの「お試しステイ」や、宿泊しながら生活体験できる2泊3日の「お試し居住モニター」も利用できる。