盛岡城跡公園内亀ヶ池桟橋歩道のリニューアル工事が終了し、1月27日に記念行事が行われた。
同桟橋は老朽化などに伴い、昨年7月から改築工事が行われていた。国体の開催に併せて開通できるよう工事が進められてきたが、予定より2週間ほど早く工事が終了し、26日に完成となった。
新しくなった桟橋は長さ約103メートル、幅約4メートル。軽量化を図るため幅が1メートルほど狭くなったが、花壇を撤去したため歩道の広さはあまり変わらないという。歩道部分は以前のようなコンクリートではなくカラーのブロックを敷き詰め、欄干部分もシルバーから茶色に変更するなど景観にも配慮。融雪設備も備え、冬でも安全に歩行できる。
27日には記念行事として、盛岡産のもち米5升を使った「祝い餅」の餅つきと振る舞いが行われた。サンビル社長の吉田莞爾さんが「こういったイベントを通じて街なかに活気を呼び込みたい」とあいさつし開会。岩手県のマスコットキャラクター「とふっち」も駆け付け、威勢のいい掛け声とともに餅つきが行われ、つきたての餅が道行く人に振る舞われた。
その後、桜山神社境内で行われた式典では、東大通商店街振興会会長の颯田淳さんが「亀ヶ池桟橋は市民の憩いの場。桟橋から見える四季折々の素晴らしい風景を楽しんでほしい」、谷藤裕明市長は「桟橋が新しくなったことで、盛岡市民はもちろん、県外からいらっしゃる人もおもてなしの心で迎えたい」とそれぞれあいさつした。
式典の最後には餅まきが行われ、およそ1000個の餅がまかれた。大人から子どもまで多くの人が参加し、会場は大いに盛り上がった。餅まきに参加した女性は「この辺りにはよく買い物に来るので、桟橋が新しくなり歩きやすくなったのはとてもうれしい。イベントもとても楽しく、いただいたお餅は家族みんなで食べたい」と笑顔で話した。