川口印刷工業(盛岡市羽場)が発行する北東北の地域密着情報誌「rakra(ラ・クラ)」が12月20日、臨時増刊として別冊「喫茶店の時間」を発売した。
ラ・クラは「楽しい暮らし」をコンセプトに、岩手・青森・秋田の北東北3県の情報を独自の目線で紹介する情報誌。2006年に創刊し、今年の5月で創刊10周年を迎える。これまで4回ほど喫茶店の特集を組み、読者からの人気も高く、取り扱う書店からも「喫茶店をまとめたものを出してみては」と要望もあったことから、今回別冊として発行することを決めた。ラ・クラ編集室の高橋志穂さんは「北東北は歴史もあり、喫茶店も多い。喫茶店の特集だけで1冊作りたいという話は以前よりあり、10周年を機に実現することができた」と話す。
同別冊では特集で紹介した喫茶店を中心に、地元の人に長く愛されている54店舗を紹介。特集記事を再編集し、新たに取材し情報も加えた。喫茶店の場所をまとめた簡単な地図も掲載。通常の「rakra」よりサイズも小さく、軽い紙を使用しているため持ち運びしやすいデザインになっている。
高橋さんは「喫茶店の雰囲気を壊さないように、ゆっくりと時間を楽しんでもらえる本になるよう心掛けた。お茶やコーヒーを楽しみながら読んでもらいたい。本を読んだ後にはぜひ喫茶店へ足を運んで」と呼び掛ける。
B5変型判。価格は800円。北東北3県の書店のほか、一部コンビニなどで取り扱う。ホームページからも購入できる。