盛岡の夏を彩る「第38回盛岡さんさ踊り」が今年も8月1日から4日間にわたり開催される。
暑さに負けず、迫力のある踊りを見せる盛岡大学さんさ踊り実行委員会
今年の盛岡さんさ踊りには4日間で150団体以上が参加する。3日は、岩手大学、岩手県立大学、盛岡大学の盛岡近郊3大学の演技が一度に見られる。豊富な練習量を確保し、個性ある統率のとれた踊りを披露する学生団体の踊りに注目が集まる。
岩手大学さんさ踊り同好会は学生150人と教職員50人の合同チーム。これまでは教職員指導の下で活動してきたが、昨年からは学生の指導による同好会を中心に練習。毎年100人前後が初心者だが、パート練習をしながら7月末の総練習に向けて踊りを仕上げてきた。
同会代表の塚澤尚吾さんは「岩手大学は列がそろっているのが特徴。沿道から見てきれいに見えるように仕上げている。岩手大学の踊りを楽しみにしている人に楽しんでもらえれば」と呼び掛ける。
岩手県立大学さんさ踊り実行委員会は太鼓、踊り、笛の約200人で参加。「七夕くずし」「栄夜差踊り」「福呼踊り」の3種類をパレードの中で披露する。「さんさが好き」という思いを持った実行委員会メンバーを中心に、「みんなで楽しめるさんさ踊り」を意識して練習を続けてきた。
同委員会代表の三澤栞さんは「今年は『見せるさんさ』をテーマに練習してきた。見ている人と一緒に楽しみたいという気持ちで800メートルを踊るので、見ている人も一緒に踊るくらい楽しんで見てもらいたい。みんなで盛り上がって熱い夏をつくっていきたい」と意気込む。
盛岡大学さんさ踊り実行委員会は5月から練習を始めた。毎日の自主練習で一人一人が踊りに磨きをかけ、6月にはパレード出場を懸けた試験を実施。合格した選抜メンバー215人が、太鼓、笛、踊り、盛岡大学オリジナルのホイッスルでパレードに参加する。
同実行委員会代表の吉田寛典さんは「ここまでの練習は過酷で倒れたりすることもあったが、ちゃんと練習に参加してついてきてくれた仲間に感謝している。メリハリのある踊りを目標に声や踊りの迫力で若さを見せて、観客が笑顔になる踊りをつくっている。最後はみんな笑顔でゴールして、最優秀賞8連覇を目指したい」と話す。
さんさ踊りパレードは8月4日まで。