盛岡広域振興局は1月14日、外国人へのおもてなしを学んでもらおうと「外国人観光客おもてなし講座」を岩手県公会堂(盛岡市内丸)で行った。
盛岡地域にも近年、いわて花巻空港チャーター便による台湾人観光客やスキー客を中心に外国人観光客が増加しており、2013年には約3万3000人が訪れた。外国人観光客を積極的に受け入れ、外国人観光客がうれしくなるような温かいおもてなしで迎え入れる店を増やそうと、飲食店や観光関係者を対象に同講座を企画。「小さな会社のブランド戦略」の著者でスターブランド共同経営者の村尾隆介さんを講師に迎え、「明日から取り組める、外国人へのおもてなし」をテーマに行われた。
同日は、市内飲食店などから約90人が参加。村尾さんは盛岡市観光推進計画策定委員も務めており、飲食店と岩手という土地を考慮した内容で「もし今夜外国人が店を訪れたらどんな対応をするか」を参加者に考えてもらいながら、外国人を受け入れるためにあらかじめ準備しておく必要性があることを伝えた。また、外国人に喜んでもらえるポイントやトラブルになりやすい注意点などもアドバイスした。
市内でイタリア料理店を営む上月由利子さんは、「たまに外国人が訪れるが、会話ができないのでどうすればいいのかと思っていた。すぐに取り掛かれて参考になることばかりだったので早速やってみたい」と話した。講座参加店には、外国人へのおもてなしができることを示す認証ステッカーを制作して配布するという。
1月27日には八幡平市でも開催する。事前申し込みが必要で、FAXとメールで受け付ける。締め切りは1月21日。