盛岡市在住のグラフィックデザイナー、オガサワラユウダイさんが現在、旧石井県令邸(盛岡市清水町)で初の単独個展「OGA展」を開催している。
オガサワラさんは盛岡工業高校デザイン科を卒業後、印刷会社でグラフィックデザイナーとして勤め、2013年4月に「OGA GRAPHICS」を立ち上げ独立。岩手県観光PRキャラクター「わんこきょうだい」、NHKいわてみんなのうた「たらりら」のキャラクターなどを手掛けた。子どもや岩手の風景を織り交ぜたやさしいタッチのイラストは、幅広い層に人気を得ている。
「子どものころから絵を描くのが好きだった。社会人になり悩んでいた時期に、原点に返ろうと大人の落書きを始めた」とオガサワラさん。2004年ごろから毎日2、3枚ずつ描くようになり、1年半で1500枚余りになった。描きためた絵で応募した「第1回ポストカードブック大賞」で大賞を受賞したのが転機となったという。
同展では、10年間で制作したポストカード、ポスターなど平面の作品に加え、書籍やグラス、商品パッケージなどの立体物も展示。「デザインを志す若い人や学生に仕事が形になるというのを見てもらって、目標にしてもらいたい」と話す。イラストの展示では、描きためた作品のほか子どもや盛岡の町並みをテーマにしたパネルなど100点以上を展示する。
オガサワラさんは「皆さんに見てもらうことで自分の中での節目になる。これからの10年に向けて違う自分にもチャレンジしていきたい」と意気込む。
開催時間は11時~18時。今月9日まで。