絵本作家の「サトシン」こと佐藤伸さんが7月29日、フキデチョウ文庫(盛岡市中ノ橋通1)で子ども向けの読み聞かせ会を開いた。
サトシンさんは「うんこ!」や「わたしはあかねこ」などの絵本で子どもたちに人気の絵本作家で、各地を回りながらストアイベントや幼稚園で読み聞かせを行っている。今回、秋田と岩手を巡る中で通所介護施設フキデチョウ文庫を訪れた。同施設には図書館機能が備わっており、本の貸し出しも行っている。サトシンさんの絵本の読み聞かせやかるた遊びを子どもたちと行うなど盛り上がっていたことから、フェイスブックを通じた呼び掛けで今回の訪問が決まった。
サトシンさんは「親子で絵本を読んで笑えるのが大事。そうなってもらえればと思って作った本」と、音楽に合わせて歌いながら楽しく絵本の読み聞かせをした。夏休みに入ったこともあり小学生や親子、お年寄りなど約15人が参加。子どもたちもリズムに合わせた掛け声や手拍子をしながら、テンポよく進む話に聞き入っていた。
子どもの手を開いて、その中で話を作ってもらう「おてて絵本」の普及も行っており、幼児教育を目指す学生向けの講義も行う。「絵本作家になって5年くらいたった。今後も求められるなら(読み聞かせなど)やっていきたい」と話す。