葺手町165番地実行委員会は、造り酒屋だった旧木村屋(盛岡市中ノ橋通1)の建屋を利用して5月3日~6日までゴールデンウイーク期間限定ショップ「FUKIDECHO165」を開いた。
旧木村屋の建屋は1880(明治13)年に建てられたもので昨年まで住居として利用されていたが、居住者の引っ越しを機に平金商店(盛岡市肴町)が購入した。
ゴールデンウイーク中、わんこそばの客でにぎわうそば店が近くにあり、待ち時間に買い物できるスペースとして建屋で絵はがきや土産物などを販売。建屋の一部を一般開放した。イベントタイトルは旧町名番地から付けた。
建屋は天井が高く吹き抜けで居間には神棚が置かれ、電話室のドアなど昔の面影を残す町家造り。2階部分も開放し、観光客らが見学に訪れていた。
基礎部分の損傷が激しいため現状での利用継続は難しく、今後取り壊しを予定している。
同社の平野佳則社長は「いずれ解体になるが、木材など再利用できるのであればしていきたい」と話す。