盛岡の地ビール会社「ベアレン醸造所」（盛岡市北山1）が岩手県内全市町村でイベントを達成したことを記念するパーティー「ベアレン大感謝祭」が3月9日、ホテルニューカリーナ（盛岡市菜園2）で行われた。

全イベント参加の高橋さん。かかった費用の問いには「秘密です」

　同社がビール発売開始から10年目となる2013年度の企画として始めた同イベント。昨年4月に始まり、今年1月の西和賀町でのイベントで全33市町村35回を達成した。屋外でのビアガーデン形式を基本とするが、飲食店や温泉旅館、船上でも開催。客にはスタンプカードを配り、5カ所以上のイベントに参加した客を今回の「ベアレン大感謝祭」に無料招待した。

　当日はスタンプを集めた70人の招待客も含め500人が参加。会場内は県内の食品会社8社が屋台形式で食事を提供し、ビールはセルフ方式の飲み放題。ステージでは即興ライブやマジックショー、全35会場の記録映像も流された。

　唯一35回全てに参加したという八幡平市の会社員、高橋英樹さんの表彰式も行われ、同社直営レストランで使用できる「1年間ビール無料券」が贈呈された。高橋さんは「スタッフ、常連客の皆さんに支えられた面もある。今後は直営店で『ゆっくり』飲みたい」と話した。

　同社専務の嶌田洋一さんは「各市町村の現場で迎えてくれた関係者、参加客の温かさに感謝。今後も地元を大切にして岩手の誇れるビールを目指していきたい」と意気込みを新たにした。