メガネ販売店Zoff盛岡フェザン店(盛岡市盛岡駅前通)の店員・山形歩民(あゆみ)さんが「第19回SC接客ロールプレイングコンテスト全国大会」ファッション物販部門で大賞を受賞し、「接客日本一」に輝いた。
同大会は、実際の客を想定して接客の仕方を審査し、「もう一度この人に接客してほしい」と思われるかという視点で評価される。同店がテナントとして出店するフェザンの接客コンテストで初出場の山形さんは優勝し東北大会に出場。さらに東北地区代表として全国大会への切符を手に入れた。「育休明けで新たな気持ちでいろんなことにチャレンジしようと思っていた。普段の自分を見直しながら今までやってきたことを見せる場になれば」とコンテストへの参加を決めた。
全国大会では、競技時間8分間で客のニーズを細やかにチェックし、商品の魅力を伝える接客を披露し会場を引き込んだ。店頭の接客でも相手の年齢性別で言葉遣いや話すスピードを変えるようにしているという山形さんは「できるだけ店に立っている自然な状態で接客しようと思った。他のスタッフから『目の前のお客さまの目を見て相手のことを考えれば大丈夫』という言葉を受けて、緊張せずに大会に臨むことができた」と振り返る。
ショッピングセンター460施設、予選通過者990人の大会参加者の頂点に立った山形さんは「いつもの接客が認められたのがうれしい。普段やっている接客が商品の付加価値になるということを後輩たちにも示せた。自信につながった」と受賞の喜びを話す。客観的に自分自身を見つめ直し接客に向き合ってきた姿勢が大賞の受賞につながった。「お客さまの気持ちや状況、要望を受け止めた上で相手に合わせた提案対応を極めていきたい。マニュアルではなく自分から発信する接客を心掛けていきたい。接客を通じて盛岡自体を盛り上げることに貢献できれば」と意気込む。