元旦に八幡平の雪の中で保護された迷い犬の飼い主を探すツイートが全国からリツイートされ話題になっている。

　保護された犬は、1月1日に岩手県松尾八幡平の雪が積もった田んぼの中で、足にリードが絡まった状態で発見された。性別は雌で犬種は不明だが、赤い首輪にリードがついており飼い犬と見られる。高齢で発見当時かなり衰弱していたが、現在は餌も食べて元気な様子。足を軽く引きずっているが、散歩もする。

　犬を保護したのはツイッターで呼び掛けをした八幡平市在住の仙木蓮さんの近所に住む叔母で、飼い犬の散歩中に発見した。近所の住民が飼っていた犬ではないかと近隣の家を回ったが飼い主は見つからず、家で飼うこともできないため、叔母から協力を依頼された仙木さんが1月3日にツイッターで「この犬見た事ある人いませんか？」と投稿。1月9日までに、全国から約1万8000件のリツイートがあった。「早く見つかりますように!!」「助けてくれて本当にありがとう」「大変だとは思いますが、どうか大事にしてあげてください。頑張って!!」などのコメントが寄せられている。

　仙木さんは「近所の知り合いにリツイートしてもらえればと思っていたが、知らない人がリツイートしてくれていろいろなアドバイスもくれた。すごくありがたい」と話す。アドバイスを受けて警察と保健所に届け出たが保健所へは預けず、元の飼い主か新たな飼い主が見つかるまで保護する方針だ。

　「殺処分にだけはしたくない」と仙木さん。「飼い主は高齢者かもしれないが、似たような犬を見たことがあるという人はツイッター（@s_r_n888）か警察、または保健所に連絡してほしい」と呼び掛ける。