来年4月にプロ棋士としてデビューする盛岡市出身の外柳是聞(せぶん)さん(19)が12月22日、地元盛岡で小学生に「指導碁」を行った。
岩手県出身では53年ぶり2人目のプロ棋士となる外柳さんは中学2年生の時、親元を離れ高林拓二六段の門下生となった。3年前のプロ採用試験では最終戦で惜しくも敗退。今年11月に行われた試験では予選から参加し見事通過。4月からのプロデビューが決まった。
日本棋院盛岡支部(盛岡市大通1)で行われた外柳さんによる「指導碁」には6人の小学生が参加。北上市から参加した小学生の3兄弟も指導を熱心に受けていた。小学1年生で兄弟の末っ子、重川明司(あかし)くんは「難しかったけどいつか勝ちたい」と話した。外柳さんは「囲碁を教えたことがあまりないので良い経験になった。囲碁に親しむ小中学生が増えてくれれば」と期待を込めた。