岩手産業文化センターアピオでプロ野球選手会が主催する「ベースボールクリスマス2013 in 岩手」が12月8日、開催され、東北ゆかりの選手を中心に12球団25人のプロ野球選手が市民と野球を通じて触れ合った。
同イベントは、今年で7回目。東北では、11年の福島県いわき市、12年の仙台市に続いて3回目の実施。今年は、滝沢村の市昇格記念という側面もあり、同村との共催。「滝沢村」として最後の一大イベントとなった。出場選手は、嶋基宏選手、銀次選手(楽天)、畠山和洋選手(ヤクルト)、摂津正選手、長谷川勇也選手(ソフトバンク)など12球団25選手。入場無料ということもあり、県内外からおよそ1万人のプロ野球ファンが集まった。
イベントは、10時から15時までの5時間。「選手とのキャッチボール」「グラブ作り」「選手のバットで振ってみよう」「選手とパワプロ対決」「わんこそば大会」などさまざまな催しが用意され、選手らは普段は見せることのない素の一面を見せた。今年、セリーグオールスターに選出された三嶋選手(DeNA)は、ゲームソフト「実況パワフルプロ野球2013」を来場者とプレーし、「なんでオールセントラルに僕がいないんだ、納得いかない」と同ソフトを販売するコナミの従業員にチクリ。来場者の笑いを誘った。
会場は終始和やかな雰囲気で、中でも地元岩手出身の銀次選手が登場するブースでは、常に多くの歓声が上がった。トークイベントでは、銀次選手のほか同じく岩手出身の畠山選手が登場し、「プロ野球選手になったとき岩手出身は自分ぐらいしかいなかった。今はこんなに増え、ここにいる子どもたちともいつか一緒にプレーしたい」と話した。選手会長の嶋選手は「連覇して、東北に元気を与えたい」と復興への思いも口にした。