峠の駅紫波ふる里センター(紫波町、TEL 019-674-2757)で今年も「かかしまつり」が開催されている。あまちゃんや今年話題の人のかかしが登場し、訪れる人の目を楽しませている。
毎年、同センター組合員が産直を盛り上げるためにオリジナリティーあふれるかかしを制作しており、今年で9回目を数える。世相を反映させたアイデアあふれるかかし76体が今年も出そろった。
9月23日に行われた「紫波フルーツの里まつり」では人気投票が行われ、大賞にはNHK連続テレビ小説「あまちゃん」のかかしが選ばれた。このほか出演キャラクターを模したミス北鉄の足立ユイ風かかしや水口琢磨風かかしも並ぶ。また、派手な衣装を身にまとったゴールデンボンバーダルビッシュさん風のかかし「ゴールデン女々し(めめし)」や巨大なマツコデラックスさん風かかしも存在感を放つ。
政治界からは石破茂・元防衛大臣風かかしや安倍晋三首相風かかし、麻生太郎副総理兼財務相風かかしが登場。かかし脇の立て看板には「あがらねぇアベノミクスおらの蕪(かぶ)」や「五輪まで待ってほしいよエンマ様」などちょっとひねった句が添えられている。英国王室に誕生したジョージ王子のお披露目の瞬間を再現したものなど多彩なかかしたちが一堂に会している。
同センター組合長根水康博さんは「今年は8月9日の水害にも遭って、かかしまつりが始まる9月中旬までに間に合うかと思ったが、まず元気を出そうと開催した。被害(の復旧作業)や農作業がある中で組合員さんが頑張ってくれた」と話す。「力作ぞろいなので皆さんに見てもらいたい」とも。
10月20日まで。