合ガモ農法で米作り体験を行うサークル「岩手喜楽人(きらびと)」が、外国人も交えて花巻市東和町で米作りを行っている。
同サークルの代表を務める渡邉里沙さんが東京から岩手へUターンしたことをきっかけに「働きながら米作りをしたい」と、2008年から友人5人と活動を始めた。一年を通して無農薬合ガモ農法の米作りを行う活動は、今年で6年目を数える。サークル名の「喜楽人」には、作る楽しさ、食べる喜び、触れ合う仲間という意味を込めた。
参加者は盛岡に住む20代~40代のサラリーマンで現在20人ほどが活動に参加している。参加も自由で、スケジュールの合う人がその都度参加するスタイルだ。参加はフェイスブックから呼び掛ける。
渡邉さんは「働きながら米作りをできるのは地方都市ならでは。学びもあるし何より体にいい。汗をかいて作ったお米はおいしいのでサークル問わずそういう人が増えてくれたらうれしい」と話す。田んぼを提供し、農作業指導を行う小田肇さんは「農業に興味がある若い人には、どんどん参加してもらいたい」と参加を呼び掛ける。
今年は、4月の種まきから農業に関心のある外国人も米作りに参加。田植えと合ガモ用のネット張りが行われた5月25日には、参加者12人のうち外国人が4人参加した。参加者のブレンダン・ジョーンズさんは「カモが田んぼの中に住むのはいいこと。すごく勉強になる」と話した。
今後は、カモを田んぼへ放し、草取りなどの作業をしながら稲の成長を見守る。10月に米の収穫や脱穀も行い、11月には農家も交えた収穫祭で新米を味わう。