盛岡の復興支援団体などを集約した復興推進拠点「しぇあハート村」(盛岡市本宮5)の開村式が5月28日に行われた。
盛岡市は、都市再生機構(UR)から無償提供された住宅25棟を活用した復興推進拠点「しぇあハート村」を開設。昨年度から住宅を利用して運用してきた「もりおか復興支援学生寮」のほか、ボランティア宿泊施設「ボランティア番屋」、復興推進デジタルコンテンツシェアオフィス、地域コミュニティーセミナーハウス、復興支援シェアオフィス、復興支援コミュニティーカフェ「しぇあハート村マルシェ」の6事業を設置する。
開村式では、谷藤裕明盛岡市長が「地域の皆さんと一緒に復興を目指していきたい」とあいさつ。るんびにい美術館(花巻市)の小林覚さんが制作した「しぇあハート村」のロゴマークもお披露目された。
復興支援シェアオフィスには、公募で選ばれた復興支援団体の「いわてゆいっこ盛岡」「ハートニットプロジェクト」「NPO法人遠野まごころネット盛岡事務局」「もりおか復興支援ネットワーク」など7団体が入居する。活動拠点を集約することで、復興支援の連携を図る狙いだ。
ボランティア宿泊施設では、男女別に泊まれる環境を整備。盛岡から沿岸に向けてボランティアを送り出す拠点となる。また、コミュニティーカフェは、入居学生や、利用団体、地域住民、沿岸出身者のための交流サロンスペースとして利用される。被災地出身者の作品を展示するアートギャラリーのほか、被災地産品・復興支援グッズ、盛岡アビリティセンターで作られた乾燥食材やハーブティーの販売も行う。