盛岡市のごみ分別表をモチーフにデザインしたポスター展「盛岡市ごみ分別早見表（非公式）展」が4月19日から、ひめくり（盛岡市紺屋町、TEL 019-681-7475）で開催される。

　「ごみの分別」を見直してもらい、気持ち良くごみの分別ができるようなポスターをとhomesickdesign（盛岡市内丸）がデザイン・企画した。代表の清水真介さんは「普段使用しているごみ分別表はカラフルなものが多いので、家のインテリアを考え、見えない所に貼りがちなのが気になっていた。デザインを工夫すれば面白いのではと思い制作を始めた」と話す。壁に貼ってはっきりしすぎない方が生活の中に溶け込むと考え、イラストレーターの田上たかさんが優しい色合いで水彩のイラストを描いた。

　イラストの中には、冷麺のパッケージや公会堂、サケなど盛岡らしい要素を盛り込んだ。「盛岡の人が出すごみなので地域性が出るのではと思った。生活の中での（ごみとの）関わりを表現した。ガラスやプラスチックなどの質感を手描きで表現するのに苦労した」と田上さん。水彩の淡いタッチの中にもリアリティーを求め何度も描き直した。その過程を見てほしいと「ボツ画」も展示する。

　分別の利用頻度が高い順で並べるなど情報を整理し使いやすさを追求、生活者の視点に立ち内容も吟味した。昨年6月から構想を練り、完成まで約10カ月を要したという。盛岡市が発行するごみ分別表を参考に、実際に使えるよう回収指定曜日も書き込めるなど利便性も工夫されている。清水さんは「あくまで非公式なので、公式のものを手元に置いて使用してほしい。使ううちに納得できないことが出てくると思う。生活の中での『ごみ分別』を考えてもらうきっかけになれば」と訴える。

　ポスターは、1枚入り350円、2枚入り650円で販売する。

　開館時間は10時30分～19時（最終日は16時まで）。入場無料。今月24日まで。