自然酵母パンで人気の雫石のベーカリー「森のパン屋tuk-tuk(トゥクトゥク)」が、カフェスペースを設けた「Bakery&Cafe tuk-tuk」(TEL 019-613-2610) として3月4日、盛岡北飯岡に移転オープンした。
2000年に雫石で開店した同店は、岩手山麓の雄大な景色を臨む場所にあった。「天然素材で安心して食べられるものを」と自然酵母を使ったパンを提供する人気店で、盛岡や近隣の市町村からわざわざ通うファンも多かった。
店主の藤澤博子さんは「雫石で続けるのは体力的に大変だった。これまでは土日と祝日のみの営業だったので、盛岡で一年中やろうと思った。前の場所は好きだったけど、10年、20年後もパン屋を続けていきたいから」と盛岡への移転を決めた。
店舗面積は約10坪で駐車場8台を用意。新店舗にはカフェスペースも設け、提供するパンの種類も50種類ほどを数える。県産南部小麦、自家製レーズン酵母、海塩など地場産品を使い、優しい味わいのパンが魅力だ。オープンから常連客も次々に訪れ、「パン自体がどっしりとしていておいしい。新しいパンもあってついたくさん買ってしまう」とパンを買い求めていた。
盛岡への移転を記念して石割桜の酵母を使ったパンを提供。「石割桜酵母の食パン一斤」(336円)、「石割桜酵母のミルクフランス」(157円)、定番商品の「カレンズ&くるみ」(大525円、フィセル200円)。「思いつきでいい食材に出合った時に作るものもあるので、その時限りの商品もある」と藤澤さん。21日からは「ウサギ ボタニカ」(盛岡市中ノ橋1)のマクロビオティック料理も数量限定で提供するという。
藤澤さんは「雫石の店はなくなったけど、新たなトゥクトゥクがスタートした。スタッフ一同来店を待っている」と呼び掛ける。
営業時間は9時~18時。火曜・水曜定休。