昨年3月に爆発事故のため閉店した旧中三盛岡店の既存建物を再利用した新商業施設「Nanak(ななっく)」の一部フロアが10月29日、オープンした。
ななっく(中ノ橋通1)が運営する同店は、建物9階のうち7階までを店舗として利用する計画。今回は、総売り場面積約1万9000平方メートルのうち約7000平方メートルを使い、1階・食品フロア、2階・衣料雑貨フロア、4階・ステーショナリーインテリアカルチャーフロアをオープンした。テナントには、鮮魚販売の「田清魚店」、盛岡牛を取り扱う「ヴィラ工房」、平金商店「パステル館」が入る。店内には、テーブルと椅子を置きWi-Fiが利用できるコミュニケーションスペースを設け、ゆっくり買い物ができるよう工夫したという。
オープニングセレモニーでは、城南小学校の太鼓演舞、さんさ踊り、八幡宮祭典音頭あげが披露された。12時の開店前から多くの人が訪れ、来場者500人に「希望・前進」の意味が込められたガーベラを配布した。
同社の神(じん)雄司社長は「1年7カ月の長い間準備をしてきた。皆さまに励ましの言葉をもらいながら開店までこぎ着けることができた。地域に求められる商品をブラッシュアップしながら、百貨店より気軽に楽しめる店舗作りをしていきたい。今後にご期待いただければ」と話す。
営業時間は10時~19時。今冬には地下1階と3階、来春には5~7階をオープンする計画。