盛岡市月が丘に9月19日、讃岐うどん店「みししっぴ饂飩(うどん)」(月が丘3、TEL 019-646-2645)が開店した。
盛岡出身の店主が東京から夫婦で帰郷し、一念発起して開店した。ユニークな店名の由来は修業先の香川でうどんを「ぴっぴ」と呼ぶことや、ジャズ好きの店主が米国南部ミシシッピ川の長距離河川にあやかり麺も長く、店も長く続けたいの願いを込め付けたという。約20坪、26席の店内は清潔感があり明るい雰囲気だ。
麺は国産小麦に岩手県産小麦をブレンドしたものを自家製麺し、注文を受けてから生地を切る。だしは化学調味料を使わず国内産の「いりこ」「かつお」「うるめ節」「さば節」「昆布」をブレンドしたものを使うこだわりぶりだ。卵は岩手県八幡平市の「ルーデンス農場」からその日とれたものを仕入れるため数に限りがある。器は愛媛の「砥部(とべ)焼」の窯元に全て特注で作らせた。
現在のメニューは開店後1カ月間の試験的なものになっている。「かけ」(400円)、「ざる」「ぶっかけ」(480円)の定番のほかに「海老と揚げ餅のぶっかけ」「安比舞茸天ぷらぶっかけ」(以上780円)、ルーデンス農場の卵を使った「山ぶっかけ」(680円)などがあり、ざる以外のだしは冷たいもの、温かいものが選べる。麺の増量もでき、約2倍の大盛りは150円増し、約1.5倍の中盛りは100円増し。麺の減量や食べやすい長さに切ってくれるなど女性や子どもに合わせたサービスにも対応する。
接客を担当する大坊加奈さんは「盛岡はうどん店が少ないが麺好きの方が多いので、讃岐うどんも好きになってくれるはず。店のメニューも増やしていきたい」と意気込む。
営業時間は11時~15時ごろ(麺が無くなり次第終了)。月曜定休。