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盛岡で観光客向け「まちアプリ」の実証実験-工芸品購入促進狙う

施設と街中をつなぐまちアプリ「マチレコトラベル」実機

施設と街中をつなぐまちアプリ「マチレコトラベル」実機

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 乃村工芸社(東京都港区)は6月30日と7月1日、スマートフォンを使ってまち散策が楽しめる「まちアプリ」の実証実験を盛岡市内で行った。

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 「まちアプリ」は、同社が昨年より指定管理者として運営する「もりおか歴史文化館」(盛岡市内丸)内で紹介する伝統工芸品や名産品の販売促進を目的に開発。観光客を市内の販売店に回遊させる狙いで、今回その第1弾として「マチレコトラベル」を制作した。観光客が楽しく効果的に街中を散策できるよう、現在地や天候、日時、個人の嗜好(しこう)情報に連動させたマチナカ情報を配信する。アプリ開発にあたり事前にワークショップを開き、地元の人をオブザーバーに意見を取り入れた。

 今回の実証実験では、ユーザー約30人がアプリを搭載したスマートフォンを手に盛岡の街を散策。GPS(位置情報)を活用したナビゲーション機能の使い勝手などを検証した。

 同社事業開発本部の小島敏明さんは「文化館の館内で紹介されている商品に関しての問い合わせが多くあり、館内の情報を街中の消費につなげる支援ツールとして『まちアプリ』の導入を検討してきた」とし、「盛岡は観光資源が街の中心に集中していて街歩きには最適。文化館を観光の拠点に置きアプリの利用で旅の行動記録できるような仕組みを作り、観光の活性化につなげたい」と話す。

 実証実験は今回が初めてで、同社は今後、このデータを反映させて全国の市町村でのアプリ導入を展開する計画。

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