三陸鉄道の田野畑-陸中野田間が4月1日に運行再開したのを記念して、桜の模様をペイントした車両「キット、ずっと号」の運行がスタートした。この日、同じく桜の模様を描いた田野畑駅の新駅舎と共に、お披露目式が行われた。
ペイントは美術作家の三田村光土里(みどり)さんの原案で、東京芸術大学大学院の学生らが監修し同鉄道や久慈工業高校美術部の生徒、田野畑村の村民らも手伝って完成した。
この取り組みは阪神淡路大震災を経験したネスレ日本(兵庫県)が中心となり発足した「キット、ずっとプロジェクト」として実施。これまでにも同社の定番商品「KitKat」で寄付金付きの復興応援商品を販売するなどして同鉄道への支援を続けてきた。
この日は同プロジェクトで「三陸案内人」を努める俳優の阿藤快さんも訪れ、「三陸鉄道は生活線でもあるが、観光客に来て頂いてこそ成り立つ。三陸の素晴らしい景色をみんな見に来て」と呼びかけた。
「キット、ずっと号」は今年6月30日まで運行する。